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Shikido

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ネプロギウス

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SopiEizo

Editing Assistant

Imai Yuji

Camera

じゃがさん

Camera Assistant

よみや

shikidoさんの新曲「i世界 / 初音ミク」のMVを制作しました。コンポジットやリリックモーション、3DCGを担当しています。

この楽曲のコンセプトである「世界」を実写映像を基盤に表現し、グリッチ音に合わせてDataMoshや多彩なグリッチエフェクトを組み合わせることで、聴覚と視覚の双方から楽しめる映像作品を制作しました。


CONCEPT

この楽曲の持つ「世界観」と「グリッチ音」を映像で表現するために、実写ベース・グリッチ(DataMosh)・3D Gaussian Splattingという3つの手法に挑戦しました。

構成とリファレンス

今回この映像を制作するにあたって以下の4つの条件に応える必要がありました。

・リリックモーションと3DCG、あるいは実写映像を組み合わせたもの
自主制作「ビビビビ」のようなグリッチ表現がやりたい!
・イラストや立ち絵が用意されていない
・制作期間は約1ヶ月

まず、この制作期間1ヶ月という制約の中で私にできることを考えました。

制約の中での世界観の表現

実写ベースとグリッチ表現

私がリリックモーションや3DCGを差し置いて、実写素材をベースに選んだ理由は3つあります。

  1. 制作期間の制約
    制作期間が約1ヶ月と限られていたため、3DCGやイラストベースでの制作ではクオリティの確保が難しいと判断しました。実写ベースとすることで、モデリングや細かいグラフィック制作などの工数を減らし、限られた時間の中でも高い完成度を実現することを目指しました。

  2. 楽曲のコンセプトに合わせるため
    楽曲のテーマである「世界」を映像化するために、リズムに合わせて多彩なシーンが切り替わる構成をイメージしました。
    限られた時間の中でそのテンポ感を表現するため、3DCGではなく実写素材を採用しています。

  3. 「グリッチ表現」を自然かつ美しく見せるため
    この楽曲の特徴である「グリッチ音」を映像でも美しく表現するには、画面内の情報量や変化が多い素材が適していると考えました。
    普段の自主制作で用いる3DCGやイラストでは情報量が不足し、DataMoshによる崩壊表現が単調になりやすいため、ディテールが豊富な実写素材を採用しました。

    左は自主制作「Stellar Stellar」でDataMoshを使った例 2Dベースの映像ではノイズになってしまうが、ディテールの多い実写素材ではアクセントになる。

3D Gaussian Splatting

ダイナミックなカメラワークを取り入れるには多くの撮影準備や機材が必要ですが、3D Gaussian Splatting(以下、3DGS)を活用することで、撮影した実写素材を3D空間上に再構築し、自由にカメラを動かせるようにしました。
これにより、「足跡すら残せないなら〜この心の患いが」パートのような、ダイナミックなカメラワークを実現することができました。

また、Unityを用いた3DGSの技術面は一部SHIFTZのImai Yuji(@Imaiyuji_)に協力していただきました。

イラスト

イラストが用意されていない中でも、あえてイラストを使用する選択をしました。

  1. イラストが構成の軸になる
    イラストが一枚あるだけで作品のモチーフや構成の軸が明確になり、短期間の制作でも方向性を保ちながら進めることができます。

  2. アクセントが作りやすい
    イラストが構成の軸になるほか、あえてイラストを使わないカットをアクセントとして活かすことも可能になります。
  3. 表現の幅が広がる
    イラストを単色で塗ったり、調整レイヤーとしてその範囲にエフェクトを加えたりすることで、表現の幅を広げることができました。

モーショングラフィックス / リリックモーション

実写映像を主軸に見せる構成としていたため、モーショングラフィックスやリリックモーションはシンプルに制作しました。
ただ歌詞を表示するだけでは単調になるため、ゴシック体にラフエッジを加え、文字の角をやや丸め、薄いドロップシャドウで視認性を上げています。

サビでは、叫ぶような歌声に合わせてラフエッジを外し、グリッチのようなノイズ表現を取り入れることでサビの勢いを強調しました。
また、背景に馴染ませるように文字を表示させることで、実写映像(世界)を優先して見せることを意識した。

左:グリッチのようなノイズ表現 右:背景に馴染ませた文字

DiscordとNotionの活用

Discord

大人数での制作だったため、円滑な連携を図る目的でDiscordを導入しました。
リアルタイムでのコミュニケーションにより、情報共有や確認作業をスムーズに進めました。

イラストの解像度を相談している様子。 Discord上でのやり取りは全員に共有されるため、確認や修正もスムーズに進みました。

Notion

Notionは、コンテ制作や制作スケジュールの共有に使用しました。
このNotionは私とじゃがさんの間のみで共有しており、制作の進行やアイデアの整理を効率的に行うためのツールとして活用しました。